練習問題-7





『頼山陽書翰集』徳富猪一郎.木崎愛吉.光吉元次郎編

頼山陽書翰です。長文にて疲れるかもしれませんが、書体は読みやすいと思います。




読み終えてみると、なにやら山陽先生らしからぬ手跡、通俗躰と云うのでしょうか。
また文面に古典的語句も見られず、まことに山陽先生の書翰かな?と思いました。

文面は親族に宛てたものだろうと察せられます。楽しそうですね。
中身を取沙汰する時を惜しみますので、取り敢えず答へ。



『頼山陽書翰集』徳富猪一郎.木崎愛吉.光吉元次郎編

  
本文
「歸便」画像、粗忽にて氣付かず。
「得斗承」、「斗承」とは何ぞや。
「同□船仕」画像、こゝ「伺候」では?
写真明を欠くところ「こせゝゝいたし□□□□も無之」と蘇峰先生も少し読めず、「□かばち」画像「えんじ□」「木こく□」、この筆の遊んでいるところは字でしょうか。
「軒楹」、なるほど。
「白げも」、不知削るの意を。
「進次郎様」、「進」字なぜか読めませんでした。

 
尚々
「被抂」、「抂」字まさかの狂う。
「自體」画像、「体」ですか?、これは「自本(もとより)」画像ではないでしょうか。
「叔父大人と温□の交にて御座候故」画像
「温厚長者にて」、さすがです。

山陽先生十五歳の文とのことです。手跡の違和感はそのためでした。
蘇峰先生の所蔵にておそらく御本人の翻刻でしょうか、すばらしい解説です。

解説

『頼山陽書翰集』徳富猪一郎.木崎愛吉.光吉元次郎編